乳がん検診を受けましょう |
乳がんは女性であれば誰でもなる可能性のあるがんです。女性がかかるがんの中で乳がんは1位となってます。 欧米女性に多いとされていた乳がんですが、生活の欧米化に伴い、日本人の女性にも急増しており、日本女性の20人に1人が乳がんにかかるといわれていま す。乳がんは早期に発見し、適切な治療をすれば「治るがん」です。早期発見のためにも、定期的に専門家による検診を受けましょう。 |
乳がん・乳腺の主な検査法 |
乳がん・乳腺の主な検査法は下記の通りです。 この中で、視触診・マンモグラフィ・超音波(エコー)・細胞診の4つは、乳がんの診断に必須の検査です。 乳房にしこりがある場合、視触診→マンモグラフィ&超音波→細胞診の順にこれら4つの検査を全て行うことが、乳がん検査の原則です。 これら4つの検査で診断がつかない場合には、乳房生検が必要となります。 ベテランの医師でも、触っただけで乳がんか良性のしこりかを、正確に診断することは不可能です。触診だけで「大丈夫」といわれても、 視触診でしこりが見つからなくても、マンモグラフィや超音波検査は受けましょう。 1.視触診 乳房に、左右の大きさの差、へこみや隆起、赤みや皮膚の変化がないか観察。 乳房にしこりがないか注意深く触診し、さらに乳頭からの分泌や出血、乳頭のただれやかさぶたがないか、脇の下にしこりがないかチェックします。 2.マンモグラフィ 実に高感度の乳がん検査で、視触診で発見不可能な乳がんも発見できます。閉経後や高齢者の乳房で、特に検出度が高く、検査実施が推奨されています。 3.超音波 乳房の皮膚にゼリーを塗って、プローブをあてて内部を観察する検査。 腹部や婦人科の超音波と同様の検査ですが、乳腺では、体の表面の浅いところを見るための専用のプローブを使います。 ベッドサイドで手軽に検査でき、しこりの中が詳しくわかるのが特徴で、若い人では、マンモグラフィよりも診断しやすい場合があります。 4.細胞診 しこりに細い針を刺して注射器でしこりの細胞を吸引して、その細胞が乳がんなのか良性なのかを顕微鏡で調べる方法です。 細胞が十分とれればかなり正確に診断がつきますが、細胞だけでは診断が微妙な場合や、細胞が十分にとれない場合もあります。 5.乳房生検 しこりや石灰化の部分を針で細く採ったり(針生検)、メスで切り取ったり(外科的生検)して、顕微鏡で組織を観察し診断する方法。 通常、局所麻酔でできる検査ではありますが、しこりがあるからといって、1~4の検査をせずに、この乳房生検をするという事はありえません。 |